涙の枯れる頃
「あ~あぁ。
今から、お楽しみタイムをしようと思ってたのになぁ~…。
…でも、これはこれで、お楽しみタイムだねぇー」
男は怪しい笑みを浮かべた。
「…フッ……動けないようにしてやるよ…」
え?
雪っダメっ!!!
…危ないっ!!!
雪は口角をあげ、吐き捨てるように言いきった。
まるで、
目の前にいるのが雪じゃない様に思えた。
男達は、物凄い叫び声を上げて、
雪に飛びかかった。
「雪ぃ――――っ!!!!」
有り余ってる力を振り絞り、
精一杯に叫んだ。
目の前で起きてる光景が、
信じ切れなかった。
雪が…強い。
かなり……強い。
男達が次々と倒れて行く。
まるで、スローモーションの様に、
時が過ぎて行った。