涙の枯れる頃


「へぇ、美姫がね――…」
雪は優しい笑みを浮かべて、足を進めた

エレベーターに入ると、私は気になってた事を聞いた
「ここに雪が住んでるの?」
「…んと、倉庫だ」

……。

……?

倉庫?!

「…え……?」
「あっ。
美姫、もしかして、違う方の倉庫を考えてるでしょ?!」

え…?
倉庫に使い方があるの?

…良く分かんない。

「んまあ、着いたら分かるよ」
雪が笑うのと同時にエレベーターの扉が開いた

「よしっ!!!行くぞっ!!!」
雪は私をお姫様抱っこしたまま、片手で扉を開いた
開くとスグに、ドアの向こうから男達の喋り声や笑い声が聞こえた


倉庫に…男達が沢山いるの?!

私の頭は、疑問でいっぱいになっていた。


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