涙の枯れる頃
もしかして…
「……私の事…イヤになったの…?」
「えっ?違っ!!!」
直人は、私を見て顔を真っ赤にし、大きなため息をついた
―――――ガチャ
男が面倒臭そうに、電話をしながら入ってきた
「……no!!……don't going!!
……won't you …」
どうやら、電話の相手は外国人らしい。
……困ってる。
「…あの人、どうしたの?」
「毎日のように電話が来るんだよ…」
「誰から?」
「…両親」
…両親から?!
凄い。過保護なのか?
「…every day call me!your……kill」
男は、苛立ち気に電話を切った
・・・。
今、とてつも無い寒気が…。
最後の言葉、恐ろしいんですけど…。
「…またか?」
「ああ。ったく…」
男は、真ん中にある大きなソファーに座り、煙草を吹いた
「……未成年だろ」
「ああ゛?」
聞こえないように小さく吐いたつもりだったのに、聞こえたらしい…。
アンタは地獄耳かっ!!!
私は心の中で突っ込んだ