涙の枯れる頃


「…日向?」
ご飯食べた所に行っても、日向はいなかった

ただ、あったのは…メモ。

――――――――――

ごめん。

用が出来た。
出来るだけ早く帰ってくるから、俺のベットで先に寝とけ。

テレビも見ていいから。
飲み物は冷蔵庫から適当にとって。

おやすみ。


―――――――――――

いらない所に気ぃ使わないでよ…。

…寂しいじゃん。

私はテレビを付けた。
テレビでは、人気のお笑い番組だった。
私も、ちょこちょこ、このテレビ番組見てたけど…。

この番組って、こんなに楽しくなかったっけ?


日向、何時頃帰ってくるんだろう。
用って、どんな事だろう。

楽しく…無いな。


また、一人になっちゃったな。

…イヤだ。

私はテレビを消して、テーブルにつっぷした。


しばらく、ボーっとしてると、睡魔が襲ってきた。

風邪を引いてるだけあって、いつもの睡魔より、強烈な方。


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