涙の枯れる頃
「何してるの?」
優真がやってるパソコンを見た。
すると、優真は慌て出して、パソコンを勢い良く閉じた。
「何々~!? エッチな物みてたの~?!」
私は、ワザとふざけて男の頭をつついた。
男はそんな私を見て、安心した様に、微笑む。
……やっぱり。
私が思った通り。
「んじゃ、もう行くね?
優真、私の事、美姫って呼んでね。
ちなみに、エッチなの見ちゃだめだよ!!」
少し微笑み、みんながいる部屋に入る。
一一一パタン…
………もし。
もし、今見たのが事実ならば…。
今見たのが、気のせいであって欲しい。
……気のせいじゃなければ。
日向達は…気づいてるのかな?
でも、もうきっと遅いだろうね。
此処の情報は、ほとんど外部に流れてると思う。
ここは、危険だ。
いつ、此処に相手が攻めてくるか…
「美姫?! どうかした?」
みんなが心配そうな顔をして、私を見る。
「あ…。う、ううん! 何でもないっ!!」
「…嘘つけ。何、隠してる」
日向はお見通しのようだ。
もう、言うしかない。
「……私が知ってる事を言う。
でも、もし違うのだとするなら…聞き逃がして」
今さっき、知った情報。
みんなを信じてるから、私は隠し事はしない。