涙の枯れる頃
「どうせだから、泊っていけ」
「え?」
「んじゃ、朝9時に」
「おっけ~!!」
「大丈夫だよ。
日向は女にホロホロ手を出す奴じゃねーから♪」
「んじゃ! 2人共、明日なっ!!
日向、間違っても美姫に手を出すなよ?」
「…ふざけるな」
日向の言葉を聞き、みんなは帰って行った。
それはいいんだけど…。
2日連続で泊って、日向は迷惑じゃないの?
そう思ってると、日向はソファーに寝転がった。
「…風呂入ってこい。着替え用意しとく」
「うん」
昨日のように、お風呂に入って、洋服に着替えた。
もし、昨日みたいに、日向がいなかったらどうしよう。
…そんなのイヤだよ。
不安を胸に、昨日のようにキッチンに向かう。
……いない。
本当に…いなかったらどうしよう。
私は不安に埋もれながら、ディナー室へと向かった
「ひゅ、うが?」
「ん?」
いた!!!
私は無意識に日向に抱きついてた。
「どうした?」
日向は驚いているみたいで、目を大きくしてた
「…良かったぁ…また…いなかったら……どうしようと……」
気づくと、思ってた事を口にしてしまってた。
「…大丈夫だ。俺はここにいるから」