涙の枯れる頃
けど。
頭に瞬間、痛みが迸りすぐに消えた
「おねぇちゃんっ!!!もう大丈夫っ!
じゃあ、気をつけてね!!バイバイ!!」
私はゆっくりと目を開けた
目の前には、誰もいなかった
……何で?
私は頭を触ってみた
「……嘘…」
私はガーゼを取り、傷を探した…けど、元通りだ。
全く、痛みを感じない。
私は立ち上がって、見渡し、男の子を探した
だけど。
「……いない…」
私はベンチに座った
私…疲れが溜まってるのかな?
…でも
もしかしたら……
私は望みと希望を胸に、隣をゆっくりと見た
「……んぅ…」
……嘘…。
本当に?
私は何度も目を擦って、現実かどうかを確かめた。
でも、目の前にいる男は目を開けて、私をじっくり見てる
私の目から、涙が零れ落ちた
「……どうしたの?君………大丈夫?」
「…ッ……拓真ぁ……」
私は咄嗟に拓真に抱きついた
「……え…何で俺の事…」
「良かった…良かったよぉ…」
拓真は、状況が掴めて無いらしい
私はゆっくり拓真から放れた
「……ごめん。
改めて言うね。…私は美姫。
拓真の事は、あまり分からない。けど、拓真の事、今から知って行きたいと思ってる。
拓真も、私の事これから知って行ってね?」
「ハハッ!!よろしく。美姫」
拓真は優しく微笑んだ