涙の枯れる頃
……って!!
「何で私が何かした?…になんのっ!!
意味分かんないっ!!!馬鹿健っ!!」
私は思いっきり健を睨んだ
健はそんな私に近づいてきて、頭に手を置いた
「ごめんな?…ハァ。
美姫が妹じゃなければ良かったのに…」
「え…?健…私の事、嫌いになったの?」
嫌だ。健まで…ヤメテよ。
私の事、妹じゃなければ良かったなんて言わないで!
……健だけには…嫌われたくない。
私の雄一の家族なんだよっ!!
「おい……。健吾、美姫勘違いしてるぞ」
え? 勘違い?!
「ああ~!!
もしかして、変な方向に勘違いしてたでしょ?」
私に健が怪しい笑顔で詰め寄ってくる
な、何?!
私がベットに倒れると、健は私に軽く覆い被さってきた
「けけ、健?!」
「ん?」
「ん?…じゃなくてっ…」
健は笑って私の頬に、キスを落とし、私の上から起きあがり、コンビニ袋を拓真に渡した
「何やってんだよ!!健吾の馬鹿っ!!」
雪が異様に怒ってる
日向達からも、黒いオーラーが…。
……けど。
双子なんだし?! これ位普通…なの??
「美姫、禁断の恋に走っちゃう?」
健が微笑んで、私を見た
「「「はあ?」」」
これには、私以外のみんながハモった
「ん?何?!禁断の恋って??」
「「「「はあ?」」」」
あっ。 一人増えた。
…じゃ無くて!!
「美姫…。もういい。無理すんな。
美姫にはまだまだ早い」
はあ?!
早いって…同じ学年の雪と健だって知ってるのに?!