涙の枯れる頃


「…部屋に案内するから。ついてこい」
日向はわたしの鞄を持って、歩きだした
私はしばらく日向について行くと、2階の一番手前にある部屋に着いた

「…ここでいいか?」
「うん。全然大丈夫」
部屋があれば十分だよ。

「…部屋はいくらでもあるから、自由に使え。ちなみに大きな家具は、注文したから、置いてある」
そなんだ。
だったら、安心できるな。

「うん。ありがと」
「…困った事があったら、俺、部屋にいるから」
「うん。分かった」
日向は隣の部屋に入って行った

私は胸を弾ませながら、部屋のドアを開けた

わぁ…。
壁と床が真っ白…。

そして、ピンクの大きなベットが置いてあって、カーテンも薄いピンク色。そして、薄いピンクと赤色のタンスが置いてあって、電気はガラスのシャンデリアになってた。部屋の真ん中には、ピンクと白の水玉のフワフワのカーペットが敷いてあって、その上に、ガラスのテーブルが置いてあった

薄いピンクと白で統一されてて、可愛い部屋。

…凄い。
でも、ここまでしてくれなくても良かったのに…。

私は、荷物を部屋に全部入れて、ドアを閉めた

洋服をタンスに入れるために、タンスを開けると…
「ええ゛?!」

何故か、ワンピースや、可愛い洋服、そして、スカートやズボンが沢山入ってた
でも、何で…?!

まさかだけど、これも…買ってくれたの?!

私はしばらくの間、呆気にとられてしまってた


だって、こんな可愛くて、お洒落な服…。
私には勿体なさ過ぎて…。


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