涙の枯れる頃
女の人
「…出来たぞ」
日向の声で、我に帰った私。
日向と一緒にご飯を運んで、一緒に食べた
やっぱり、日向の料理は美味しく、残さず食べ上げた。
「…日向。…直人達、大丈夫かな?」
帰り際に見たあの人達。
どこか、見た事があるような気がした。
気のせいかもしれないけど。
「ああ。アイツらなら、大丈夫だ。あんな男らにやられる訳がねぇ…」
そう言う日向は、どこか楽しそうな表情をしてた
そうだよね。
みんな強いもんね。
…まあ、雪が喧嘩したのしか見てないけど。
それに、
……やっぱり、日向は仲間思いなんだね。
仲間の事を話す時は、どこか楽しげで、表情が生き生きしてる。
いつか私の事を話す時も……ってええ゛?!
私、今何考えてた?!!
無意識に、変な事考えてしまってた!!
……私、変態?!
嘘――――――っ!!!
私は心の中で、悲鳴を上げた
「ん?…美姫、顔すげぇぞ」
日向は私の顔を見て笑ってる
「―――見るなッ…!!」
私は両手で顔を隠した
段々と、頭に血が上っていくのが分かる。
こうして、私達は寝る事になった。
病院に敵がいるから、明日、早く病院を出る事になったんだって。