涙の枯れる頃
「おはよ~!!美姫!!」
「おはよ~!!」
「おはよ」
「美姫、可愛いねっ♪」
「おはよ~!!」
私達は、挨拶を交わして、朝ご飯を食べる場所を決めた。
行く所は、“フレンチランド”らしい…。
引っ越して来たばっかだから、良く分から無いし、みんなに任せる事にした
しばらく他愛も無い会話をしてると、目的地についた
――――カランカラン
木製の、風鈴の音が鳴る。
まだ朝早いからか、お客は、私達だけだった
此処は、パンなどがメインらしく、色々なパンの種類が並んでた。
私は、パンを3個位とって、席についた。
雪も小腹らしく、2個位しか取って無かった。
パンを食べ終えても、話が盛り上がってた私達は、飲み物を頼んで、話込んでた。
――――カランカラン
あ。私達以外にも、お客が来たんだ。
私は、何気なくドアの方に顔を向けた
…え?こっちを、見てる?
それも、目線は日向の方に……。
髪が長くて、美人な人。
でも。その顔は、悲しみに溢れていて、昨日の日向と同じ様な顔をしてた。
……この時、私は。
何かを感じてた。
きっと、この2人には…何かがあったんだって……。