涙の枯れる頃
日向の様な、超美形さんに名前を呼ばれたりするとね―――…
一気に敵が増えちゃったな…。
でも。
みんながいるから、いいやっ!!
私には、みんなが居れば良い。
みんなは私の太陽何だから。
私を照らしてくれる、大きな太陽。
私は微笑んで、みんながいる舞台に向かった。
「すげぇ…誰だよ。あの美女」
「…やべぇ。……これが一目惚れって言うのか?」
「……悔しいけど、足にも及ばないわね」
「うん。羨ましい……」
「何よ?アンタ達。私より良い女がどこにいるって言うのよ?!」
「「……そこに…」」
「何ですってっ?!!――――ちょっとっ!!!」
みんなのざわめき声と共に、目の前に現れた如何にも派手な女。
目が黒くて、パンダみたい。
「ちょっと!!アンタっ!!!」
女は私に指差して、怒鳴った
「…何ですか?」
「アンタ!!ちょっと美人だからって!!良い気になってんじゃ無いわよっ!!!」
へ? 良い気?
それも、美人?!
この人…目が可笑しいの?!
「あの~……」
―――――グイッ
「わっ…」
私が言いかけると、後ろに引き寄せられた