涙の枯れる頃

いつもの甘い香り。
そして、細いけど、ちゃんと筋肉がついてる暖かい腕。

「……俺らのに何か用?」
え……?

「…美姫は、少しじゃ無い位美人じゃん。
化粧で、化けてるアンタにそんな事言えるの?」
直人の解いかけに、女は顔を真っ赤にして黙ってる

「泣いても無駄だよ~♪俺らの美姫に無駄な口聞いたんだから~!!…でしょ?」
雪の笑顔が黒い。

「俺さぁ~…、大切な人を傷つかせた奴は、許さない主義何だよね~…」
健…嬉しいけど、怖いよ―――…。

「……久しぶりに学校来てみたら。何? 即、俺らの敵に回るつもり?」
拓真は黒いオーラーを出して、微笑んでる

女は私を見て、悔しそうに睨んでから、体育館を出て行った

……別にこんなに言わなくても、良かったんじゃ無い??

流石に、傷つくと思うよ?
……特に直人の言葉は。

静まり返った体育館。

「…これで分かったよね?美姫に手を出した奴は……許さないよ?」
直人はマイクのスイッチを入れて、みんなに黒い笑顔を向けた


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