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序章
そのお墓は琵琶湖が見える高台に静に立っていた

景色がすごく綺麗で吸い込まれそう

大きな白いゆりの花の匂いが私を包み込む

あの人に似合う花…

あの人はどんな思いで死んでいったんだろう…

考えると無性に悲しくなった

お墓に花を添えて

線香をたく

静かに手を合わせて

「ありがとう…」

私はそうつぶやいた



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