MAIL
その笑顔にびっくりした
犯されたはずなのにそれを感じさせない
強いのか
ただバカなのか…
そういえばテレクラしてた様だし…
H少女なのか…
けっこうかわいいのに…
色々なことが頭をよぎる
「餃子一つもらっていいですか?」
「えっああいいよ」
「ラッキーありがとうございます」
突然すぎて思わずいいといってしまった
この女といると調子が狂う…
きいてみるか…
「あのさこの間、結局テレクラの人と会えたの?」
「テレクラじゃないですよ。似たような感じですけど」
伊藤真奈美はラーメンの汁をすすりながら言った
「どういうこと?」
「内緒ですよ 私メールのサクラしてるんです 仲良くなった人がいてその人に罪悪感感じちゃって本当のこと言って謝ろうとしたんです でも結局誰だかわからなくて」
「どうしてメールとか電話すれば良かったのに」
「店のパソコンからメール打ってるからそれできなかったんですよ もちろん相手のメールも見ることできないから…姿形で見つけるしかなかったんです 結局会えませんでしたけど…」
伊藤真奈美があそこにいた時俺は確かにナナからメールを受けてる
確実にナナじゃない…
でもこんな偶然
「そのバイト楽しい?」
「ほとんど詐欺ですから罪悪感にかられたりするけどこの間その人に元気ももらいました あっ面白いんですよ サクラに男の人とかもいますから(笑)」
「えっまじで?」
「すごいですよ男心メロメロにしちゃう男の人もいますから 本人曰くお釜バーらしいですけど(笑)」
この女は謝ろうとしてわざわざ京都まで来たのに…
それなのに俺はテレクラしてる女と思ってひどい事した…
「伊藤真奈美さんごめん」
「何誤ってるんですか?意味わからないですよ(笑)それに真奈美でいいですよ」
俺はこんないい子を…
「あのさ今度改めて会えない」
詫びさせてほしい
「おごるよ」