MAIL


短めで首につけたらめちゃかわいい
ガラス窓や鏡に移るたびネックレスを確認してしまう

夕日がすごくきれいで沈むまで二人で眺めた

ATCの海岸線がライトアップされはじめる


「そろそろ帰ろうか」

「うん」


もう帰るのか…
もう少し一緒にいたいな…
明日もまた会おうって

言ってくれないよね…

彼女とかだったら
もう少し一緒にいたいってわがままいえるのに…

私、圭矢さんが好き…

どうしてだろう
この間あったばっかりなのに…
どうしてこんなに気になるんだろ

圭矢さんはかっこいいから彼女さんとかいるかもしれないし…

でももう少し一緒にいたい

私の正直な足が止まった


「どうしたの?」

「あっあの…夜景が見たい」

思わず言ってしまった

「コスモタワーのぼる?」

すごく優しい声で
って言ってくれた

「いいの?」

思わず疑る…
でも圭矢さんはまた優しい声で

「いいよ」

って言ってくれた

歩きだすと自然に手が重なってそのまま手をつないで歩いた

暗くなってくれてよかった

私今絶対顔赤い…

私の心臓 爆発するかも知れない

やばい私圭矢さんのこと好きだ…



< 112 / 202 >

この作品をシェア

pagetop