MAIL
直哉<いい女だよ。素直で優しくて。その子のこと本気で好きになってしまってでもひどい事をしたという罪悪感で心が割れそうに痛くなって我慢ができなくなって、でも好きだから一緒にいたくて…>

ナナ<人を好きになるとドキドキで嬉しくなったり悲しくて心が痛くなったりするよね。わかるよ。その気持ち>

今の私もそうだから…

直哉<俺、その子のために…いや自分のためにまた人を裏切った その気持ちが今はすごく重い>

ナナ<私も今心が痛くて苦しくて重たいの 一緒だね>

直哉<ははは>

ナナ<私たちって不思議な関係だね こうして出会えて話してることが不思議>

直哉<ある人から言われた いい目してるって 前の俺は人間の感情がなかったらしい>

ナナ<?>

直哉<ナナとその子のおかげで俺は変われた ありがとう>

私も直哉さんのおかげで圭矢さんに会えた

ナナ<私の方こそありがとう>

直哉<俺たちいい友達になれるかな?>

ナナ<なれるかなじゃなくてもうなってるんだよ(笑)>

直哉<ありがとう>

ナナ<こちらこそありがとうです>

メールが終わると

圭矢さんからの電話が鳴った

でも出る勇気がなくて…

ふられるのが怖くて…

何を話したらいいのかわからなくて…

それから1時間おきごとに電話が鳴る

4回目の電話の時

「もう東京に帰ったから電話しないで!」

と言ってしまった

それから電話は来なくなった





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