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マンションに着いた

もしかして家ちゃんと片付いてないかも!

急に不安がよぎる

ブラジャーとかパンツとかそのへん落ちてなかったかな…


「5分だけ待ってて」

ってドアの前で圭矢さんを制止して中に急いで入る

部屋の中をチェックする

よし

大丈夫

圭矢さんをむかえに行こうと思ったらもうすでに玄関にいた

ちょっと!

「待っててって言ったのに!」

圭矢さんの胸をポカポカ叩く

「何を隠すか気になるし」

圭矢さんは笑いながらそう答えた

パンツとか脱ぎ捨ての服とか落ちてなかったから良かったけど

それは反則だよ!

そんなことは気にも留めず、圭矢さん私の部屋をきょりょきょろ見渡す

あんまり見ないで!

「なかなかいい部屋やん」

そういってベットに腰を下ろした

何だか自分の部屋なのに落ち着かない

思わず恥ずかしくて目をそらす

「お茶でも入れようか」

自分の部屋なのに自分の部屋じゃない気がする

部屋に二人きりなんてはじめてだし…

お茶を入れようとして台所でお湯を沸かしているといきなり後ろから抱きしめられた

「会いたかった」

ピーと鳴るヤカンの前で唇がかさなった

圭矢さんが火を止めてもう一度キスをする


ぎゅっと抱きしめると何だかすごくいいにおいがして

そのまま解けちゃいそうなそんな気持ちになった

「お茶入れるね」

お茶を入れる手が見られてるかと思うとぷるぷる震えてしまう

「震えてる(笑)」

だって

だって

また顔が赤くなった




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