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「ごめん料理下手で…」

「俺家庭料理って食べた事ないから嬉しい」

???

前にもきいたような…

あれ?

誰とだっけ?

「俺 小さい頃に親に捨てられて施設で育ったから誰かが目の前で作ってくれた料理なんて食べるの初めてで感動してる」

「そんな料理が私の手料理でごめん」

こんなドロドロ肉じゃがだよ

太い太い千切りサラダだよ

何だか恥ずかしくなってうつむく

その姿を見て

「まじでめちゃうまかった」

って頭をよしよし

そういってくれると嬉しい

「ありがとう…」

でも今度もっと勉強しておいしい料理作るから許してね…


片づけをしている後ろに圭矢がやってきて後ろからそっと私を抱き寄せた

「お皿われちゃうじゃん!」

嬉しいのにちょっと抵抗

「東京駅に着いたとき真っ先に電話しようと思ってたら真奈美から着信があってびっくりした何で電話くれたの?」

圭矢が耳元でささやいた

ドキドキ心臓が破裂しそうで

お皿が手から落ちそうになる











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