MAIL

直哉<最後に聞いてくれる?俺のざんげ>

ナナ<いいよ>

直哉<俺、ナナに隠してた。本当はただのチンピラでヤクザから仕事もらって女をだまして金をもらってた。そんなどうしようもない時にナナに出会って最初は俺かなりツンツンしてたろ?>

ナナ<してたしてた>

直哉<あの頃俺荒れててさ。全ての人間が信用できなくて、というかそれが当たり前だったんだ。でもナナと話していると自分にこんな人間味のある感情があったんだって驚かされてばかりで…メールしてて楽しくて…>

ナナ<私も楽しかったよ>

直哉<彼女に会った時もはじめは他の女と同じだと思ってだましたんだ…でも何処か彼女がナナに似ていて気になって…>

ナナ<私に似てるから好きになったの?(笑)>

直哉<ナナと同じで彼女といると自分が優しくなれて…守ってやりたくなって…>

ナナ<そっかちょっと彼女がうらやましいな(^_-)-☆>

直哉<でも俺彼女に最初にひどい事したから…彼女といると好きになればなるほどつらくて…>

ナナ<どんな事したの?>

しばらく5分ほど間が空いて返事が返ってきた

直哉<ごめん。それだけはナナにも言えない>

5分も沈黙してたんだからきっとすごく悩んだんだろうな…

ナナ<そっか。でもね、そのことがどんな事だろうと彼女が本当に直哉さんの事好きなら許してくれると思うよ>

直哉<ほんまに?>

ナナ<ほんまです(笑)>

ナナ<後悔してるならその事も含めて彼女に言えばいいと思う>

ナナ<ありのままの気持ちを伝えてみなよ>

直哉<嫌われるのが怖い…>

ナナ<怖がって前に進めないでずっと後悔して生きるの?そんなの彼女だって嬉しくないと思うよ>

私だったら嬉しくない



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