MAIL

気がつくと病院のベットの上にいた

「大丈夫ですか？」

警察のおじさんに声をかけられた

後頭部のあたりに衝撃が走る

イタッ

「少し事情を聞かせてもらいたいんですが…名前は？」

「名前…あれ？俺、名前…わからない」

看護婦さんがその様子を見て先生を呼びに行く

先生が俺の目の瞳孔とかを調べる

「脳や骨には異常なかったので一時的な記憶喪失でしょう。もう少し様子を見て見ましょう」

先生がそう言った

「記憶喪失？俺が？でも自分が誰でどうしてここにいるのかどうしても思い出せない」

頭を抱え込んだ

「すみません少しこの携帯お借りしてもいいですか？」

警察のおじさんが黒い携帯を手に俺に聞いてきた

「あっはい」

警察のおじさんが携帯で何処かに電話しだした

「すみません警察ですがこの携帯の持ち主ご存知ですか？」

誰かと話をしている

「実は、この携帯の持ち主が物取りに会われて一時的に記憶を失われているようなんですが…そうですか探しておられたんですか。こちらに？はいよろしくお願いします。」

携帯を切って俺に返すと

「むかえに来てもらえるそうです。とりあえずその方が来られたらこちらに連絡ください。彼女ですか？とても心配しておられましたよ」

彼女？俺の…

頭に雲がかかったみたいな気がする