MAIL
しばらくすると病室に女が一人飛び込んできた

「圭矢ー大丈夫?心配したんだから」

俺の胸に抱きついて女が泣きまくる

「どうして連絡くれなかったの?」

そう言われてもわからない

「突然いなくなって心配したんだから…」

「ごめん。君はだれ?」

「本当に私のこと忘れちゃったの?」

本当に思い出せない

「ごめん」

「瞳よ瞳!」

「瞳さん?」

「そうよあなたの恋人の瞳」

恋人?この人が?何の魅力も感じない…

記憶を失ってるから?

「とにかく特別室用意させたからゆっくりそっちで休んで、私もしばらくこっちのホテルに泊まるから…」

「ありがとうございます」

「やだー圭矢ったら。記憶失ってる圭矢もかっこいいから許しちゃう」

そう言って瞳さんが俺に当たり前のように抱きつく

やっぱりこの人が俺の恋人?

「お嬢様警察の人がお呼びです」

黒い服を着た御付の人が声をかける

瞳さんという人物は相当金持ちらしい…

しばらくすると彼女が帰ってきて

「警察の人が圭矢の財布見つけてくれたよ」

って財布を俺に渡した

見ると中に免許やキャッシュカードが入っている

「はい」

って瞳さんが10万を俺の前に差し出す

「お金あげる」

なんだか前にもこんな事あったような…

「いいですそんな…」

「何遠慮してるの?圭矢らしくない!」

って無理やり俺に金をつかます

「じゃあお借りします」






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