MAIL
直哉<もう大丈夫だから>
本当にそう聞こえないよ
ナナ<また強がってるでしょ?>
直哉<どうしてわかるん?>
やっぱり
ナナ<なんとなく>
直哉<ナナは俺がめちゃめちゃな時いつも助けてくれるんやな>
ナナ<どうかしたの?>
直哉<彼女といると罪悪感に耐えられなくて逃げた>
逃げた???
ナナ<彼女の前から逃げたの?>
直哉<気がついたら街を歩いてた>
直哉さんも圭矢と同じで彼女の前から消えたの?
ナナ<最低!>
ナナ<今彼女がどんな思いでいるか考えた事ある?>
ナナ<絶対つらくて、毎日泣いて泣いて、ご飯だって喉を通らなくて苦しんでるよ>
だって私がそうだったもん
ナナ<がんばるって言ったのに嘘つき!最低>
私直哉さんに八つ当たりしてる
でもきっと直哉さんの彼女も同じ思いのはずだ!許せない!
直哉<ごめん>
ナナ<私に謝るんじゃなくて彼女に謝りなさいよ!>
直哉<今更どうしたらいい?>
ナナ<今更とかじゃないでしょ!彼女絶対待ってるよ!>
ナナ<早く帰ってちゃんと説明しなさい>
ナナ<それするまで私とのメール禁止だからね!>
直哉<ナナ、ありがとう。ちゃんと説明しに行くよ>
ナナ<次のメール報告楽しみにしてるから、がんばれ!>
せめて直哉さんだけはうまくいってほしい