MAIL

直哉<もう大丈夫だから>

本当にそう聞こえないよ

ナナ<また強がってるでしょ?>

直哉<どうしてわかるん?>

やっぱり

ナナ<なんとなく>

直哉<ナナは俺がめちゃめちゃな時いつも助けてくれるんやな>

ナナ<どうかしたの?>

直哉<彼女といると罪悪感に耐えられなくて逃げた>

逃げた???

ナナ<彼女の前から逃げたの?>

直哉<気がついたら街を歩いてた>

直哉さんも圭矢と同じで彼女の前から消えたの?

ナナ<最低!>


ナナ<今彼女がどんな思いでいるか考えた事ある?>

ナナ<絶対つらくて、毎日泣いて泣いて、ご飯だって喉を通らなくて苦しんでるよ>

だって私がそうだったもん

ナナ<がんばるって言ったのに嘘つき!最低>

私直哉さんに八つ当たりしてる

でもきっと直哉さんの彼女も同じ思いのはずだ!許せない!

直哉<ごめん>

ナナ<私に謝るんじゃなくて彼女に謝りなさいよ!>

直哉<今更どうしたらいい?>

ナナ<今更とかじゃないでしょ!彼女絶対待ってるよ!>

ナナ<早く帰ってちゃんと説明しなさい>

ナナ<それするまで私とのメール禁止だからね!>

直哉<ナナ、ありがとう。ちゃんと説明しに行くよ>

ナナ<次のメール報告楽しみにしてるから、がんばれ!>

せめて直哉さんだけはうまくいってほしい






< 152 / 202 >

この作品をシェア

pagetop