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「すごいすごい!」

思わずはしゃいでしまう

テレビのドラマとかで何度か見たことがあるところに自分が入ってご飯食べるなんて何処かのお嬢様になった気分

「何食べさせてくれるんですか?」

エレベーターの中でこっそりきいてみる

「内緒」

そういっている間にエレベーターが目的の階に止まった

緊張しながら柴崎さんの後をついていった

「ラ…ベル…なんていう店ですか?」

英語で書いてあるのでわからない

「ラ・ベル・エポック。アール・ヌーボーのフレンチレストランだよ」

ヌーボーってきいた事だけはあるけど…

いまいちわからない

中に入るとそこは別世界

ドラマとか映画とかそんなところでしか見たことないそんなお店

ほら漫画「おいしいんぼ」の最後の歌に出てくるあんな感じ?

席の目の前には夜景が広がっていた

一瞬時が止まる

圭矢と見た夜景を思い出す

涙が出そうになった

「どうしたの?」

柴崎さんの声で我に返った

「あっごめんなさい」

席に座って

メニューを見ると







どのコースもたっ高い!

違う意味でまた時が止まった

メニューを柴崎さんが奪って

「今日は俺が出すから見なくていいよ」

といって店員さんに注文しだした

「お酒飲める?」

「ほんの少しなら飲めます」

「ワインは?」

「少しで…」

結局何が来るのかお楽しみ状態

何だか訳がわからないくらいスプーンやフォークを並べられて

どれから食べるんだよって突っ込みたくなる







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