MAIL
「今日何時ごろ京都に帰る?」

朝食の片づけが終わって真奈美が俺に聞いてきた

「私、事務所にも挨拶に行きたいんだけど…夕方でもいいかな?」

「いいよ。ところで何しに行くの?」

「京都に帰るから事務所にやめるっていいに行かなきゃ」

「事務所ってモデルやめるの?」

「ぜんぜん芽でないし…」

「でも夢なんだろ?なら続けたらいいやん。俺が東京に出てくるから」

そういって抱きしめた

俺についてきて夢まであきらめることはない

真奈美には真奈美らしくいてほしい

真奈美がすごく目が点になっているように見えた

「どうした?」

「えっなんか圭矢と一緒にいられるなら東京でもいいかなって思えてきた(笑)」

何んだそれ(笑)

「えっでもなんで京都に戻るの?」

不思議そうに真奈美が聞いてきた

「けじめつけたいことがあって…」

少しトーンが下がる

「どんなけじめ?」



「京都に帰ったら全部話すよ。だから一緒に来てくれる?」

「う~んわかんないけどいいよ(笑)」

そういって真奈美が笑った

データを取り戻したら全部本当の事を言うから…

嫌われるかもしれないけど

少しでも長く一緒にいたい

俺のわがまま















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