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あまりの私の迫力に押されて

「ありがとう」

と戸惑いながら答えた

私がニコッとして店を出ようとしたら

「今度は俺が選んでやるよ」

って店の中に戻された

レディースコーナーで圭矢が選んだのは

白のインナーに赤と黒のチェックのシャツにラインのすごく綺麗なデニムのスカート

何だか着るとペアルックみたい

ビックキャスケットのつばの大きめのキャップを圭矢が黒で私が白でおそろいで買ってくれた

首にはもちろん圭矢の買ってくれた首飾り

なんだか自分が圭矢の特別な存在になれたような気がしてすごく嬉しい

圭矢の腕を組んでギュッとした

ちょっと圭矢が照れたように見えた

「アイスでも食べようか!」

近くにあったアイスクリーム屋まで圭矢を引きずる

「チョコミントください!圭矢は?」

「俺バニラ」

近くにあったベンチに腰をかけてアイスを食べる

すると突然圭矢が

「チョコミントってどんな味?」

って言っていきなり私の手を取って私のアイスを食べた

「ウエッ変な味」

「えーなんでおいしいじゃん」

「なんかチョコとガムを一緒に食べた感じ」

「言われてみればそんな感じかも…でも得したと思えばいいじゃん」

「………確かに…」

「確かです(笑)」

「俺のも食う?」

圭矢がアイスを差し出して

少しだけペロリ

間接キスしちゃった

「二人で食べたら二度おいしいからこれも得?いい感じやん」

圭矢がそういって笑ったけど

私は3度おいしいと思うんだけど…

と思いながら笑った










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