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余韻が残る中、俺たちは東京ディズニーランドから出ている京都行きの高速バスに乗り込んだ

隣に座った真奈美が

「すごく楽しかったね」

っとすごくいい笑顔で笑った

「俺も楽しかった」

真奈美が毛布を手にとって胸までかけると

ちょこんと俺の肩に寄りかかってきた

「なんかこういうのっていいよね」

そういいながら真奈美が毛布のしたから俺の手を握った

すごくドキッとして

でも嬉しくて

俺もその手を強く握り返した

「帰ったら横綱ラーメン食べに行こうか?」

そう真奈美が言った

「着くの7時だからまだ開いてないよ」

「そういう意味じゃなくて…また一緒にご飯とか食べたいって事だよ」

そういうと真奈美はちょっと照れくさそうに笑った

「夜景も見に行きたいし、今度はUFJにも行ってみたい」

「真奈美さえ良かったらいつでも行こう」

俺はいつまでも真奈美の隣でいろんなところ行ったりしたい

でも…

それは真奈美が決める事なんだよ

「真奈美はどうするの?京都で暮らすの?それとも東京」

「本当はすごく迷ってる。すごくモデルになりたくて東京に出てきたのに現実は厳しくて…ほとんど毎日バイトばっかりしてたから…あまり東京にいる意味がなくて…」

「親はなんて言ってるの?」

「うちの親はかなりのんきだから「たった一度きりの人生なんだから後悔のないように生きなさい!」って言ってる」

「いい親だね」

「でもね。父も母もラブラブでよく二人で旅行に出かけるからけっこう野放し状態なんだよ(笑)」

「俺は施設で育ったからそんなあったかい雰囲気少しうらやましい」

「ごめん」

「何であやまるん」

「だって…」

真奈美が下を向いて黙り込んだ

「今は前向きだよ」

「昔は違ったの?」

「昔はひどかったよ」

「どんなふうに?」



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