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けじめ<圭矢>
事務所はここから歩いて10分ほどの距離のところにあった
事務所と言っても竜崎さんがかりた部屋でそこにごろつきたちがたむろっているマンションの一室
そこにむかった
ドアを開けると相変わらずタバコの煙が充満している
リビングにはかつての悪友5人が座っていた
「おおー久しぶりやの圭矢。奥で竜崎さんがまっとるで」
と口々に言う
奥の部屋のドアを開けると竜崎さんがソファーに座っていた
「おお来たんか」
そういって金庫の中から封筒を取り出した
「ここにお前の女の写真とデータはいっとるわ。」
そう言うと、机の上にポンと封筒を投げた。
俺はそれを受け取ると竜崎さんに深く頭を下げた
「お前これからどうすんねん」
竜崎さんが落ち着いた口調で言う
「まじめに働こうと思っています」
「まじめは疲れるど」
竜崎さんは笑いながらタバコに火をつけると
「今後うちとお前は無関係や安生きばれや」
そういって俺の肩を2回叩いた
もう一度深く頭を下げるとそのまま事務所をでた