MAIL
病院に着くとすぐに緊急手術が始まった

あわただしく看護婦さんが出入りしている

もう何時間この状態だろう…

気が狂いそうになる…

誰か助けて

圭矢の温かい血の感触が今もこの手に残っている

すごい血の量だった

お願い死なないで

お願い神様助けて

お願い…

お願い…

そう何度もつぶやいて

祈るだけしかできなかった

手術中のランプが消えてしばらくすると

先生が出てきた

「先生!圭矢は!」

先生につかみかかる

先生はしばらく黙って口を開いた

「今夜が山かも知れません…」

そういってうつむいた










< 191 / 202 >

この作品をシェア

pagetop