MAIL
嘘の始まり<圭矢>
トルルルル
朝早くから携帯がなる
ベットから起きて携帯を見る
この間、軟派した社長令嬢の瞳からお誘いの電話だった
「圭矢、今日琵琶湖で水上スキーしようよ」
瞳は25歳ナナと同じ歳
瞳は俺をホストのように扱う
俺は瞳と遊んでお金をもらう
「ちょっと時間かかりますよ」
「父のホテルで待ってるから、早く来てね」
瞳は世間知らずのワガママなお嬢様
手料理なんて作った事もないだろうな…
昨日あれから部屋に戻って寝たのは4時を過ぎていた
時計を見ると7時半
3時間ほどしか寝てない
ねむ…
そや、メール…
ナナからのメールを期待して見たが返事はなかった
どうせそんなもんや…
シャワーを浴びてダラダラ用意する
車に乗った頃はすでに9時を回っていた
下道で行くか…
滋賀県の大津に差し掛かったころ、メールの着信音がなった
運転しながら片手で携帯を開く
見ると
ナナからのメールだった
思わずブレーキを踏みそうになった
あぶないあぶない
わき道に車を止めてメールを見た