MAIL
直哉<おはよう今仕事ネズミ?俺も仕事ネズミ>

10時になるとこうしてメールを入れるのが日課になっていた

時々返事がない日もあるけど

ナナ<おはよう(^_^)v仕事ネズミだよ>

こんな普通の言葉やけど返って来ると幸せな気持ちになる

これがナナの言っていた不思議ワールドなのかもしれん

直哉<今日もお茶くみ?>

ナナ<くんでるよーホステスみたいに(^_-)>

直哉<俺にも茶くんで>

ナナ<お湯のみは「男」って書いてある湯飲みでいいかな?>

直哉<そんな湯のみあるん?>

ナナ<うちの上司の柴さんが使ってる湯のみが「男」って書いてあるよ(笑)お湯入れたら「男」の色が変わるんだよ!ピ・ン・ク・に♪>

直哉<マジで!>

ナナ<マジです>

直哉<その湯のみ俺もほしい>

ナナ<あっでもやめたほうがいいかも>

直哉<なんで?>

ナナ<おやじくさいから(笑)>

こんな何でもない会話が妙に楽しかったりする

ナナ<前からききたかったんだけど…仕事って何してるの?>

!!!
考えてなかった…
今までの会話を思い返してみる
金持ちで…残業があって…平日に付き合いがあって…
とんでもなく難しいやんけ…

直哉<父のホテルの専務やってる>

俺おやじいーひんのに…
めちゃくちゃ

言った自分が恥ずかしい…

ナナ<すご!だから水上スキーできるんだね!私とは大違いだよ>

話変えへんと会社の名前聞かれたらやばい


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