MAIL


最近一人で家にいるとナナの事を想像する

明るくて元気で、冗談がうまくて話しやすくて

目が丸くて、ほっそりしたキャシャな女を思い浮かべる

ナナと話している時の自分は別人になれる

ナナがそばにいてくれたら…

俺は変われるかもしれない

会いたい…

でも

俺の本当の正体を知ったら嫌われるのは目に見えている

このまま会わないほうがいいのかもしれない

ただこういう暗い気持ちの時は無性に会いたい…


その日俺ははじめて「会いたい」とメールを書いた


















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