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どうして今日はこんなについてないんだろ

桂駅に着いた時はもう9時になる寸前だった

きゃーやばいよー

改札を抜けて

通路を走りぬけようとしたとき

ドン

私のカバンに男の人がぶつかってそのまま吹っ飛ばされて壁に撃沈

「いたたたたー」

「ごめん大丈夫?」

ドキ!
めちゃ男前!亀梨和みたい!

「あっ大丈夫です」

「ごめん急いでて…ごめんついでに西口って何処どっちかわかる?」

「あっ私も今から行くので…イタッ」

急いでるのに足くじいちゃったよー

「ごめん大丈夫?つかまって」

「すみません」

彼の肩をかりて西口の階段を降りた

「わたし、ここで待ち合わせしてるので」

今から直哉さんに会うのに誤解されたらまずいから少し離れなきゃ

少し足をひょこひょこさせながら階段の下で直哉さんを探す

スーツの人

たくさんいすぎ!

会社帰りだから当たり前か…どうやって見つけよう

携帯!

携帯持ってる177センチぐらいの人…

っていすぎてわかんない! 

本当に来てるのかな?

見るとさっきの男前君も誰かを待ってるみたいにきょろきょろしている

彼女でも待ってるのかな…

どうしようもっと簡単に会えると思ってたのに!

どうしよう

どうしよう

不安と焦りがつのる中、時間だけが過ぎていった



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