MAIL
夜の公園<真奈美>
10時か…そろそろ2回目のメールがなってる頃だ
結局直哉さんは来たのだろうか
それさえもわからない…
水色のワンピース着ていないからわからなくて帰ったのかな
それともはじめから来てなかったのかな
せめてメールさえ見れたら…
「よーねーちゃんさっきから誰待ってるの?軟派まち?」
酔っ払いが声をかけてきた
「違います!」
男が肩を触る
「やめてください!」
「一緒におじさんと飲みにいこう」
「やめてください!」
助けて直哉さん!
「おっさん俺の連れに何しとんねん!」
急に割って入ってきた男の人が私の手を引っ張られて歩き出す
見るとさっきぶつかった亀梨和!?似のお兄さん
「ちょっちょっと イタッ!」
ぐねった足が悲鳴をあげた
「ごめん」
駅から少し離れた路地で男は手を離した
「あんなとこ一人でおったら軟派待ち思われても仕方ないで!」
怒られた…
「ごめんなさい」
急に涙が出てきた
京都まで出たきたのに会えなかった…
「泣くなや」
怒られた事よりそっちの方が悲しい…