MAIL
「毎月ここに10万振込みな、振り込まなかったらネットにばらまいてお前の家に送るから伊藤真奈美さん 携帯番号も控えたから電話番号変えたらどうなるかわかるよね」

そういって私の免許をちらつかせた

そういい残して男達はまっくらな山の中に私とカバンを車から投げ捨てるように降ろして去って行った

私はバカだ…
後悔しながら服を着替える

男達の生臭い精液が体から離れない
男達の声が耳から離れない


山から下りるとそばにあった公園のトイレの手洗い場で体を拭く

本当にバカだ…

本当にバカだ…

そう何度も自分に繰り返しながら

体を拭いた

気がつくと朝日が出始めていた

朝一の新幹線で東京の自分の部屋に戻るとすぐにシャワーを浴びて体がひきちぎれるほど強くこすって泣きじゃくった


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