思いを手のひらにのせて
voice1 出会い
『出会い』
仕事を定時で終え、
その足で「響優人」の
コンサート会場に直行した。
「響優人」はミュージシャンであるが
詩人の肩書きも持つ。
わたしは彼の曲よりも、
むしろ詩に惹かれていた。
作品に漂う切なさが心地よく、
自分の気持ちに寄り添ってくれるような
感覚を覚えるのだ。
コンサートが終わり
帰りの電車に乗り込もうとホームを急いだ。
まだコンサートの余韻に
心も体も覆われているような感覚だった。
感情をリセットする必要がある。
早く座席に腰掛け一息つきたかった。
どこか空いてる席がないかな。
車両全体を見回した。
金曜だから? それとも時間帯のせい?
ほとんど席が埋め尽くされている。
それでもやっと空席を見つけ腰をおろした。
仕事を定時で終え、
その足で「響優人」の
コンサート会場に直行した。
「響優人」はミュージシャンであるが
詩人の肩書きも持つ。
わたしは彼の曲よりも、
むしろ詩に惹かれていた。
作品に漂う切なさが心地よく、
自分の気持ちに寄り添ってくれるような
感覚を覚えるのだ。
コンサートが終わり
帰りの電車に乗り込もうとホームを急いだ。
まだコンサートの余韻に
心も体も覆われているような感覚だった。
感情をリセットする必要がある。
早く座席に腰掛け一息つきたかった。
どこか空いてる席がないかな。
車両全体を見回した。
金曜だから? それとも時間帯のせい?
ほとんど席が埋め尽くされている。
それでもやっと空席を見つけ腰をおろした。