一等星
プロローグ
―12年前。
「ハールーちゃん、あーそーぼっ。」
「はーあーいー。ちょっとまってー。ねぇねぇパパー、今日もルー君と遊んできてもいいー?」
「良いけど、気をつけろよ。ハルト君も、あんまり遠くまで行っちゃダメだよ。」
「はぁーい!いってきまーす。」
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「今日もハルちゃんのパパ、オルゴール作ってたの?」
「そうだよ~パパはせかい一のオルゴールしょくにんなんだって。ママが言ってたー。」
「へぇーすごいね!」
「そうだよ、すごいんだよ~ハルカねぇ、大きくなったらパパとけっこんするんだー。」
「えっ?ケッコン?ケッコンってなに?」
「ルーくん、けっこんも知らないの?けっこんっていうのはー、すきな人といっしょにずっといることだよー!」
「…すきな人とずっと?」
「そうだよ!だからハルカもママみたいにパパとけっこんするの。」
「じゃあボクもハルちゃんとケッコンする!」
「えールー君も?じゃあパパみたいにオルゴールつくれる?」
「つくれるようになる!」
「わかった。じゃあ約束ね!」
「うん!」