一等星
同じ音
♪♪♪♪……♪♪♪…♪♪…♪…ピピ……ピピ……ピピピピ……ピピピピッピピピピッピピピピッ
「……うっうーん。」
「ハルカー、学校遅刻するわよー。」
「うー。ルー君…あさ…?がっこう…?」
携帯にセットしたアラームが7:50を表示している。
「わっやばっ!遅刻する!」
ハルカはベッドから飛び起きると急いで階段をかけ降りた。
「お母さん!なんで起こしてくれなかったの!」
「何度も起こしたわよー。ママだってこれから仕事なの。」
「あーもう!今日から2学期始まるのにー!遅刻とかありえないっ!」
「ちょっと、鍵持ったのー?」
「持った持った!いってきまーす!」
慌ただしく家を飛び出して自転車に乗る。勢いよくペダルをこぎ始める。
ハルカはすごいスピードで同じ学校の男子生徒を追い抜いて行く。
なんか変な夢見たなぁ…。
ルー君、元気してるのかな…。
信号に一度も引っ掛からずに校門まで到着した。
今日は何だか良いことありそうだ♪
ハルカは目の前にふわふわと髪の毛を揺らしながら歩く生徒を見つけて声をかけた。
「アヤーおはよ~。1ヶ月ぶり~髪型変えた?」
「おはよ~ハルカ。わかる?ちょっとパーマかけたんだぁ。」
アヤはミス順星。一年生から三年連続ミスという美少女。
髪の毛はもともと色素が薄いみたいで茶色というか金っぽい。肌が白くて目も大きくてお人形さんみたい。
でも見た目と違って性格はサバサバしてて男っぽいから男女共に人気がある。
「似合ってる似合ってる。カワイイ!」
「ありがと!あんまり朝から飛ばしすぎて初日から寝るなよ~」
「寝ないよー!」
「はいはい、じゃあ先行くねー。」
そうゆうとアヤは下駄箱の方に走って行く。
ハルカは自転車を止めるために駐輪場による。
すると後ろから声をかけられた。