歩いて帰ろう~先生なんて大キライ!~
「ま、待ってください」


私は慌てて後を追った。


「私も行こうか?」


リサが心配そうに
そう言った。


ホントはついて来てもらいたい…。
でも…。


「一人で大丈夫。
リサは早く行かなくちゃ
遅れるよ!
じゃあまた明日ね!」


私はリサに心配をかけないように
努めて笑顔を作ると、
小走りに
冴木先生を追いかけた。




これが
私と冴木先生の
運命が重なった
最初の日だと気付くのは、

もっとずっと

後のこと…。

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