歩いて帰ろう~先生なんて大キライ!~
独特の薬品の匂いのする理科室の隣にある準備室。


「し…失礼しまぁす…」


恐る恐る入ると、
やっと振り返った先生が
顎で扉を指した。


「カギ、閉めろ」


「えっ!?」


思わず身構えると、
先生ははぁぁぁーと
長いため息をついた。


「バカか、お前は。
誰もお前みたいなガキに
興味ねーよ」


(む、ムカッ!
なんか腹立つかも…)


先生は
散乱した机の上から
タバコを取り出すと、
火を点けながら
続けた。


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