歩いて帰ろう~先生なんて大キライ!~
先生の顔から視線が逸らせず
ただただ硬直していると
先生の少し骨ばっていて
ごつごつした・・・
だけど悔しいくらい綺麗な指が
私の顎を捕えて
ツッと上を向かせた。
なされるがままに
視線を上げると
焦点が合わないくらい近くに
先生の瞳があって。
もはや抵抗の言葉すら出てこない。
「・・・オタノシミはこれからだ・・・。
職員会議が終わるまで
おとなしくここで待ってろ・・・。
いいな?」
すでに停止してしまっている
私の脳には
その言葉の意味すら掴めなくて。
否定も肯定も出来ずにいた。
そんな私に
痺れを切らしたかのように・・・。
先生はひとつ、
小さな舌打ちをこぼすと
私の首筋に噛み付いて
吸い上げて・・・。
チクリ・・・。
濃く
紅い・・・
所有印(キスマーク)をひとつ。
はっきりと遺して
準備室を後にした。