歩いて帰ろう~先生なんて大キライ!~
先生が出て行った後。


ガクリと体の力が抜けて
ソファーに沈み込んだ。


首から上が異常に熱を持っているのが分かる。


まだ先生の唇が
そこにあるかのように
感触がはっきり残っていて…。


そっと触れてみると、一段と熱を帯びたようなきがした。


(先生が…噛み付いた…)


首筋を押さえたまま、


私はただただ、


この部屋に溢れる


タバコと、僅かに掠める、


先生の匂いを感じていた。


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