歩いて帰ろう~先生なんて大キライ!~
2.悪魔の携帯
(…しかし…遅いなぁ…)
もうすっかり日が落ち、
暗くなった窓辺に立ちながら
ぼんやり校庭を眺めた。
夏の大会に向けて
遅くまで練習していた
陸上部でさえ
とっくに片付けまで終えて
静まり返っていて。
風がすっかり色付いた
若葉を揺らして
サワサワと音を立てる。
突然、背後で扉が開く音がした。
一瞬ビクッとして
慌てて振り返ると。
「あー、ダルい」
そう言いながら
乱雑に書類の束をソファーに投げる
先生がいた。
もうすっかり日が落ち、
暗くなった窓辺に立ちながら
ぼんやり校庭を眺めた。
夏の大会に向けて
遅くまで練習していた
陸上部でさえ
とっくに片付けまで終えて
静まり返っていて。
風がすっかり色付いた
若葉を揺らして
サワサワと音を立てる。
突然、背後で扉が開く音がした。
一瞬ビクッとして
慌てて振り返ると。
「あー、ダルい」
そう言いながら
乱雑に書類の束をソファーに投げる
先生がいた。