歩いて帰ろう~先生なんて大キライ!~
悪魔との契約
私は先生の携帯を前に

固まってしまった。



(・・・なんで先生の携帯を

私が?

意味分かんない)




「・・・なんかバカみたいな顔してんな、お前」



「し、失礼な!なんで私が先生の携帯なんか

持ってなきゃいけないのか

考えてたんですっ!」


さっき一瞬でもどきどきしたことを
後悔しながら
相変わらず口の悪い先生をにらみつけた。


「それ、怒ってるつもりか?

かーわいーデスネー」


先生はククッと喉で笑うと
いちいちムカっとすることを言ってきた。



「っ!もーいーです!


携帯返してくれないなら帰ります。


センセーサヨウナラ!!」



そう言い返して
帰り道を急ごうとしたけど。
先生は特に気にする様子もなく
それどころか


「やだねー。お子様は。

これくらいですぐ怒る」


なんて言いながら数歩で追いつかれてしまった。


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