歩いて帰ろう~先生なんて大キライ!~
そんな家族に囲まれて、
先生は今まで見たことのないような
完璧な笑顔で
なぜかうちで食事している・・・。


「いいなぁ、エマちゃん。

こんなイケメンの先生がいたら

学校行くの楽しくなるねー」


なんて先生の隣に座る
マオちゃんが言うと


「いやぁ、お姉さんみたいな綺麗な方が

生徒だったら、気になって授業になりませんよ」


とか返してる。



(絶対オンナ慣れしてるよねー。

なんかホストみたい)



半ば呆れながらカウンターの中に入って
片付けているお母さんを手伝う。


「あら、いいわよ。

先生とお話してきたら?」


私の手からさりげなく
お皿を取ると
お母さんは先生へと視線を向けた。


「いいよ、別に。

話すことないし。

お父さんとマオちゃんで十分だよ」


カウンターから上がる
笑い声を背中に感じながら
私はなぜかモヤモヤした気持ちを抱えていた。



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