歩いて帰ろう~先生なんて大キライ!~
先生はポケットからタバコを取り出すと
火を付けるわけではなく
口にくわえたまま
今来た道を顎で指した。
「それにココだったら
いくらドンくさいお前でも
ぎりぎり転ばずに帰れるだろ」
(先生・・・ひょっとして・・・
心配してくれてる・・・?)
無愛想にジッポーをもてあそんで
カシャンと音を立てている先生を見る。
意外に・・・優しいのかな・・・。
そう思うのに
お礼を言うのが恥ずかしくて。
「転びません!
そこまで子供じゃないですっ」
そう言って自転車に乗ろうとしたら
先生の手が急に私の腕を掴んできた。
「よく言うよ。
ユデダコみたいに真っ赤になってたくせに」
そう言うと
私の首筋の紅い華を
ツッ・・・と逆撫でした。
「っ!!!!」
ゾクッと甘い痺れが背中を逆流して
思わず身を硬くしてしまう。
咄嗟に、先生に掴まれていないほうの手で
首筋を押さえてしまったせいで
頼る所がなくなった自転車が
静かな商店街に
派手な音を立てて倒れた。
火を付けるわけではなく
口にくわえたまま
今来た道を顎で指した。
「それにココだったら
いくらドンくさいお前でも
ぎりぎり転ばずに帰れるだろ」
(先生・・・ひょっとして・・・
心配してくれてる・・・?)
無愛想にジッポーをもてあそんで
カシャンと音を立てている先生を見る。
意外に・・・優しいのかな・・・。
そう思うのに
お礼を言うのが恥ずかしくて。
「転びません!
そこまで子供じゃないですっ」
そう言って自転車に乗ろうとしたら
先生の手が急に私の腕を掴んできた。
「よく言うよ。
ユデダコみたいに真っ赤になってたくせに」
そう言うと
私の首筋の紅い華を
ツッ・・・と逆撫でした。
「っ!!!!」
ゾクッと甘い痺れが背中を逆流して
思わず身を硬くしてしまう。
咄嗟に、先生に掴まれていないほうの手で
首筋を押さえてしまったせいで
頼る所がなくなった自転車が
静かな商店街に
派手な音を立てて倒れた。