∥世界ガ歪ム瞬間マデ∥
「二つ目のヒント。
幼稚園。」


グサッ


「あぁぁッ!!」
激しい痛みが全身に走る。
「まだ分からないの?」
(御桐亜季…御桐亜季…ッ
幼稚園…の同級生…?
御桐…ーー。)

「じゃぁ3つ目の…」
「亜季ちゃん…だ。
幼稚園で一番…、ぅ…。
仲が良くて…、小学校で引っ越しちゃった…ッ」

「る~くん…ッ」
亜季ちゃんは目に涙をため、
僕にしがみついてきた。
「る~くんッる~くん!」
「ごめんね忘れてて…。
でも思い出したから…ぐぅっ…」

………………

その後亜季ちゃんはなれた手つきでナイフを抜き去り、手当てをしてくれた。
恐怖しかなかったはずなのに、 亜季ちゃんだと知ったとたん、 恐怖はどこかに行ってしまった。
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