【完】殺人者恋愛事件
第四章★ZIKO★

長い日々

「お母さーん、寒いよ」



「暖房付ければいいでしょ?」



泰斗に告白をした日から、もう随分時が経った。



季節は冬になり、クリスマスに向けて街は慌ただしくなった。



私は週2ペースで泰斗と電話していた。



親には、街中でナンパされそうなところを助けてくれた人、と言って唯一男との電話を許してくれた。



「ねぇまだ卒業してないの〜?」



『まだまだ。もう少しだから』



最近は電話するたびに、こんな会話なんてしょっちゅうだった。

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