【完】殺人者恋愛事件
「…あら、新しい女?」



鈴のような凜とした美しい声に、私は目を開けた。



カツカツとヒールの音が倉庫内に響く。



1つの影が、私の上から覆いかぶさってきた。



髪の長い、女の人。



「……雛姫(ヒナキ)。まだ早いだろ」



「我慢できなくなって来ちゃったの。許して?」



二人は軽く口づけを交わした。


私は女の人を見上げた。



た、高い…。



軽く170cmはあるだろう。



キリッとした雰囲気に、圧倒されそうになる。

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