【完】殺人者恋愛事件
私は読み終わると、そのノートをパタンと閉じた。



涙が頬を伝って、アスファルトへ落ちた。



このノート…泰斗が書いたものだ……。



しかも私宛てじゃん。



こんなのってないよ…。



それなら口で直接伝えて欲しかった。


殺人なんて卒業できなくてもいいから、私のところに戻って来てよ…。



ねぇ、もう一度顔を見せてよ。


こっち向いて笑顔で「晴香」って呼んでよ…。



私は泰斗しか興味ないから。


泰斗以外の男なんてどうでもいいから。
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